エッセイ


エッセイ

新しい農業の可能性について

私達、人間が生きて行く上で最優先に必要なことは食糧を確保するということです。
そしてその食糧を確保するためのあらゆる行動作業を、
日々労働として人々は生活を営んできました。
その手段の一つとして農業は多くの人々の食糧を安定的、継続的に確保するために必須のものとされてきました。

ところで、現代の一般的な農業は化石燃料を動力とした大型耕作機を使い石油由来の農業、化学肥料を大量に投入し、地球の土壌を汚染しながら単一作物をまるで工業製品のように大量に生産し、大量に出荷するという経済効率性のみを考えた一つの産業となりました。

その結果、本来人間の命を維持するための貴重で尊いはずの食糧が単なる商品的利潤価値を追求したものになってしまったのです。
今日のグローバル市場経済システムのもとではだれでもがお金さえ出せば世界中のあらゆる食材をいとも簡単に手に入れることができます。

しかし、よく考えてみるとそれはあたりまえのことではなく市場経済というしくみの中で成り立っているだけで人まかせに供給され、消費していることに多くの人は何ら疑問を感じることがないのが現状です。

私は、そのような考え方、やり方とは全く逆に、あくまでも自給自家消費を目的として
自然の生態系を利用しつつ持続可能で循環型といわれる様な農業を目指して思考錯誤しながらも実践中です。

人間が自ら生きるという原点をつきつめていくと自然という真実のしくみの中で自分自身が生きるという責任において食糧を自給する能力を身に付けるということではないでしょうか。それは特に難しいことではなく、各地で昔から普通に行われてきたことです。
今でも都心部以外の地方では比較的年配の方が自分達の家族が食べる農作物を実祭に細々と作っています。
このような昔しくて新しい自給的な農業を中心としたライフスタイルが、これからの新しい価値観や方向性へと導いてくれる大きな一つのきっかけとなることを大いに期待します。
そして、近い将来地球上のみんなが日々自然に感謝しながら足る事を悟り、全てが、調和、協調的な方向へと向かって行く社会の実現を心から願っています。

今の社会が古い世代の人達の理想やイメージで形成されているように未来の社会は
私達自身でイメージ及びデザインをしていかなければなりません。
人間が生きるためには食糧が必要であるという大前提の現実がある限り、このような新しい農業を中心としたライフスタイルは、非現実的な単なる夢ではないと思います。

そういったライフスタイルが実際に海の近くで実現したらすばらしい事だと思いませんか?
みなさんも是非イメージしてみて下さい。

I hope everything is going taward the right direction.


山下泰史プロフィール
     2003年大阪より奈良へ拠点を移し、自給自消型農業を研究中
     現在、sativawaxアパレル部門担当、波乗りと農のある暮らしを目指す。




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